先週の研修で講師の方がお話しされていた、
「ボクはやっと認知症のことがわかった」長谷川和夫著がKindle Unlimitedにあったので読んでみました。
長谷川先生は精神科医で認知症の研究をされていた方です。
認知症患者のスクリーニングのために用いられる、長谷川式認知症スケールを作成された方です。
認知症の研究をされていた方が、認知症になってみて感じたこと、気づいたこと、周りの人たちにして欲しいことをとてもわかりやすく書かれていました。
認知症になることは、悲観することじゃなく、特別なことでもないと言われていました。
私は仕事柄、認知症状のある利用者さんと接しています。
何度も繰り返し同じことを聞くし、どう考えても昔の話をあたかも起こっているかのように話されたり、日常生活に支障をきたしていることを肌で感じる毎日です。
長谷川先生は、確かに日常生活が困難になる部分があるけど、何もわからないわけども、感じなくなるわけではないので、何もできない人して接しないで欲しいと言われていました。
「ああそうか」ととても反省しました。
認知症の方はわからないよなと思っている部分があったからです。
その人のことを見ているようで、認知症とういうフィルターにかけて見ていたことを改めて感じました。
その立場にある方からの言葉はとても説得力あるものです。
他人の気持ちは、簡単にはわかりません。
分かるような気がしても、それは分かったこととは違います。
その人の言葉が聞けるのなら聞いてみることは大事なことなんだと思いました。
私は基本、他人に興味がないし、人が何を考えていたってそれは自由なので、私がどうこう思うことは違うと思っていました。
でも、時には誰かの言葉に耳を傾けて、その人の今の状況を理解することが必要なんだと思いました。
そして、本は読めても読めなくても、いろいろな本を読むことは自分にとってプラスになることが多いと感じました。